
昭和19年に戦時中に海軍に納められたと思はれるサクソルンバス。海軍では「ユーホーニオン」「ユーフォニアム」などと呼ばれ、陸軍では「プチバス」「小バス」などと呼ばれてゐたやうである。


「櫻に碇」の刻印がある。管の取り回し方からすると、フランスのF.ベッソンのモデルを參考にしたと思はれる。
戰利品として、アメリカに持ち去られたものなのか、アメリカのオークションに出品されてゐた。平成16年夏、歸國を果たした。修理すれば使へさうだ。
「海ゆかば」を吹いてみたが、豊かで朗々とした音色に驚いた。當時の工業技術は相當なものであったことと想像する。
【參考】
戰前戰中のユーフォニアム その1 海軍
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